劣化がひどくなる前に外壁リフォームを考える
長く住み続け愛着のあるわが家でも、年月が経つほどに外観の傷みや汚れが目立ってくるのは仕方のないこと。今回は住まいの外観・外壁に関するリフォームの基本についてまとめています。
外壁リフォームの必要性
建物の外壁は、定期的に適切なリフォームを行うことで劣化を抑え、見た目の美しさや暮らしやすさを保つことができます。
モルタルやサイディングなどの外壁は、表面の塗装が年月とともに劣化します。経年劣化が進むと雨水などが侵入しやすくなり、家の構造部にまで影響を及ぼすこともあります。劣化しない外壁材はありません。そうなる前に、外壁塗装や張替えなどを行うことで、大切なわが家を健やかに維持することができるのです。大きく傷んでしまう前に適切な補修をしておく方が、長い目で見れば経済的でもあります。
どれくらいの期間でリフォームが必要になるかは、日当たりや周辺環境などにより一律ではありません。一般的には、モルタルの場合は約10年、木や鉄部分の塗装は約5年、サイディングは20年以上とされますが、そのつなぎ目のゴム材（シーリング）は約5年から10年で見直すと良いとされています。ただそれも、建物一つ一つによって劣化の速度は異なるため、心配な方はプロの業者に相談することをお勧めします。
外壁のどこかに割れや膨れがあるか、カビなどが生えている部分はあるか、水が入り込んだ形跡はないかなど、チェックしておきましょう。
外壁塗装の特徴やメリット
モルタルやサイディングなどの外壁は、表面の塗装で保護されています。この塗膜が年月とともに劣化していくため、塗替えが必要となります。外壁塗装の主な目的は、外壁の性能を保って建物を守ること、外観の美しさを維持すること、になります。
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●外壁性能を保つ
塗装し直した外壁は、風雨や紫外線などの自然環境から住まいを保護してくれるので、劣化の速度を遅らせることができます。これにより、建物の寿命を延ばすことにもつながります。塗料にはウレタン系、シリコン系、光触媒塗料などがあり、一般的には高価格なものほど耐久性に優れたものになります。さらに、塗料自体にも、防汚・防水機能や遮熱機能、カビや藻などの発生を防ぐ機能などが付加されたものがあります。住まいの状況や予算に応じて、業者としっかり相談しながら、色やデザインとともに塗料の種類も選ぶと良いでしょう。 |
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●外観の美しさを保つ
外壁塗装を施すことで、住まいのイメージを一新することができます。劣化して色あせていたり、苔やカビなどで古びた印象の外観も、新築時のように美しく蘇らせます。また、塗装の色やデザイン、柄次第で、これまでとはまったく違った印象の住まいにすることも可能です。新しい色合いや配色にこだわって完成形を想像したり、いろいろな事例を見たりしながら、塗装の前に思いを巡らせることも楽しみの一つです。 |
カバー工法の特徴やメリット
カバー工法は、既存の壁材などを壊すことなく、その上にサイディング材などの新たな仕上げ用板材を重ねて張る方法です。
カバー工法のメリットは、解体をする手間がないため費用削減や工期短縮が可能なことです。また作業時に出る廃材が少ないため処分のコストも低減できます。外壁の場合、張替えと比べて工事が簡単に行えるため、目安として約2週間の工事期間ですみます（建物による）。サイディング材を重ね張りすることで壁がより丈夫になり、断熱性が向上することもメリットの一つです。外壁に使用されるサイディング材にはいくつかの種類があります。
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●窯業系サイディング
セメント質原料やパルプなど繊維質原料を合わせて作られたもの。商品のバリエーションが豊富で、様々な色やデザインからセレクトできます。価格も比較的手頃です。 |
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●金属系サイディング
ガルバリウム鋼板などを成型したもの。サビに強く、外観の美しさを長く保持することができます。モルタルに比べて約1/10の重さなので、重ね張りの外壁材に適しています。 |
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●木質系サイディング
天然木を材料とし、表面に塗装を施しています。本物の木ならではのぬくもりや質感が得られます。一方で塗装が落ちやすく、再塗装などのこまめなメンテナンスが必須です。 |
外壁リフォーム、気をつけるべきこと
外壁リフォームは、建物全体の工事となるため、事前に様々な準備や心構えが必要となります。たとえば、外壁塗装で足場を組む際は、窓が開けられない場合があること。洗濯物がいつもの場所に干せない場合があること。ある程度の日数がかかる工事のため、近所への声かけなどをしておくこと。どんなことに気をつけておけば良いか、心配なときはお気軽にサンリツホームにお問い合わせください。外壁リフォームにも豊富な実績を持つ私たちが、常に親身に対応させていただきます。
